先日の腹筋の話の続きです。
内臓を引き上げるための筋肉の使い方には
ちょっとしたコツが必要で、
これ言語化するのがとても難しい。
ポイントは
どこを使うかと、
強さ、
そして方向性。
コアトレのプロでも
「やってるつもり」になっているだけがあまりに多いのが現実です。
きらくかんに来るお脚んさんたちは、
こうしたプロの方もいらっしゃいますし、
まったく運動経験がない人もたくさん。
そうした人たちに
ちゃんと効果的にこの筋肉たちを使ってもらえるために
きらくかんは長い間研究を続けていますが、
最近とても手ごたえを感じているのが
「声を出しながら行うこと」。
この方法でやると、みんな最適な筋肉の使い方ができるようになるんです。
実は私、去年フラの大きな大会にチャレンジしていたのですが、
それって踊るだけじゃなくて、歌を歌いながら踊るものだったんです。
大きな会場で、踊りながら、しっかりと声を出していくために
声の出し方をいろいろ調べて研究していました。
すると、私たちがやっている「内臓を支える筋肉の使い方」と、
大きな通る声をを出す発声法にはとても似ていることが多いことに気がついたのです。
大きな通る声をを出すというのは、大声を出す、というのとはちょっと違うんです。
体という楽器をフルに使って、響かせる感じ。
体全体を大きな管楽器にするようなイメージです。
「体全体を大きな管楽器にする」というのは
重たい内臓たちを引き上げる筋肉たちにスイッチが入るように整列させるのと同じ。
私たちはこれを「体の中に大きな土管を作る」っていう言い方をしていました。
あとはその大きな管楽器に音が響くように、声を出すだけ。
実際に、歌を歌う人にもレッスンでやっていますが、
無理なく通る声が出るようになっています。
特に内臓の引き上げを意識するなら、
どの音でもいいので
「低い音→1オクターブ高い音」
というように音程をあげると、
体の管楽器の中で、腹筋や、腰から背中にかけての筋肉が
上に向かって上がっていくのが感じられるんです。